癌(がん)になる確率

よくテレビで2人に1人はがんになる時代と言っていますが実際そうらしいです。
でもこの数字はあくまでも老若男女すべてを入れた数字です。
しかし、この数字を働く世代と言われる20代から60代に広げると
なんと3人に1人になる。思った以上に多いですよね。

何気に意識していなかっただけでがんになる人って身近にもたくさん
いるかもしれないということなんです。

さらにさらに驚くことに20代から30代で見るとがんになる
人は男性よりも女性のほうが多いというデータが。

そう。女性は乳がんや憎っくきヒトパピローマウイルスのせいで
子宮頸がんになる可能性もあり若い女性は思いのほかがんになる可能性が
高いそう。


自分が卵巣がんの一歩手前の卵巣境界悪性腫瘍になったことでがんについて
興味をもって調べ始めると、自分がいかにガンの事を知らなかったかを
思い知らされました。

そして、知ることでよかったこともたくさん出てきました。

まずは、ガンは治らない病気ではないということ。
よく早期発見早期治療という言葉を聞きますが本当にこれは大切で
ステージ1で見つかったがんは治療するとその後の生活に支障があまりない。
皆さん、ぜひ周りの人にもがん検診行くように勧めましょう!

そしてがんになった、もうすぐ死ぬというのも誤った考えで
ステージ1より進んでいるものでも5年生存率は飛躍的に向上しているということ。
ステージⅤだ、見つかって間髪入れず亡くなるというのはほんの一例だそうです。

がんになった、それでショックを受けて仕事も周りに迷惑をかけるから
といって辞めてしまう人もたくさんいるそうです。
しかし今は国全体で治療と仕事の両立支援をしていこうという方向で動いています。
この動きが証明しているように、ガンになったからもう何もできないという時代は
終わったということ。知らないだけで通院しながら働いている人もいる
時代になっているんです。

私自身、ガンになったことでより精力的に自分に出来ることはなにかを
日々考えながら生きていこうと思うようになりました。
やはり動かずいると鬱々しちゃいますし余計ない事考えてしまいますからね。
そういう時以前と変わらず動ける環境、受け入れてくれる人がいるのは
幸せだなと思います。


さらには今の医療の進歩はものすごく速いスピードで進んでいて
治療が”ゲノム”という目に見えない世界のレベルでのものになったことから
病気に対してのアプローチがどんどん変わってきている。
5年後にはがんなんてあっという間に治る時代になっているのかもしれませんね。
ただこの新たな治療法や薬を標準治療にするためには今がんを持っている人達の
協力がなくてはいくらいいものでも標準治療にはなりません。
ぜひ、我こそは!という方は治験(ちけん)に参加してみていただきたいと思います。
※もちろん、何があるかはわかりませんので自己責任でする必要があります。


ちなみに、私ががんになった時ずっと何がいけなかったんだろうと自問自答して
いた時期がありました。

先生に「食生活ですか?」「生活習慣の何がいけなかったのですか?」
と聞いたところサラリとこういわれました。

「まあ、運が悪かったんですかね。」

そう。がんになるのはリスクを上げる要素はもちろんあるけれどそれ以上に
遺伝的要素だったり、遺伝子の異常だったりと誰もが持っているリスクが
発動しただけなんだと説明されました。

この言葉は私をすごく救ってくれました。
なので皆さんもがんになった人がいたら責めるのではなく運が
悪かったんだなと受け止めて優しくしてもらえたらいいなと思います。

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